止め刺しにおける空気銃の使用について考える

今日の若穂はいい天気。でもチョー寒いです。朝の気温はマイナス7度℃でした。

狩猟解禁から2ヶ月が経過して成果は
イノシシ3頭(90kg級×1、70kg級×2)
シカ1頭(90kg級×1)

となっています。いずれもくくり罠で捕獲しています。
さて今日はお題の通り【止め刺しにおける空気銃の使用について】ちょっと書いてみます。

現在くくり罠における止め刺しは空気銃を使用しています。いままで自分の罠の止め刺しと近所の罠免許のみ所持のハンターさんの止め刺しも依頼されて合計9頭の止め刺しを行ってきました。その結果から空気銃使用に関するメリット、デメリットが見えてきました。

今後空気銃の購入運用を考えている人の参考になればと思います。

まず僕が使用している空気銃はこちら

デイステート ウルヴァリン2
デイステート ウルヴァリン2

DAYSTATE Wolverine2 HiLite HP 303
(デイステート ウルヴァリン2 ハイライト ハイパワー303)
プリチャージ式

空気銃の老舗DAYSTATEのハイクラスモデル 高威力・高精度に加え大容量タンクを装備 猪・鹿の止め差しに最適 イギリス製 Slingshot Hammer System採用(スリングショットハンマーシステム) 従来の機構で起きていた「高気圧時に余分な空気を使ってしまう問題」を大幅に軽減。 安定性・集弾性を飛躍的に向上。 シンプルな構造のためレギュレータよりも故障しづらく、メンテナンスしやすい。 プリチャージ式 弾倉内5発 250Bar 7.6mm 18発(240~180気圧) 50m→100mの降下量約40cm 口径:7.6mm 全長:111.3cm 銃身長:63.5cm 重量:3.7kg ベース:幅約10mm
※購入元のガンショップ栄興さんより抜粋

使用する弾は30口径(7.62mm)といういままでの空気銃の中では大口径、ハイパワーのプレチャージ式空気銃です。

罠の止め刺しであれば、ぶっちゃけ止めるだけであれば中古の数万円の格安散弾銃でもできますが、どうして空気銃を買ったのか。

購入理由はこんな考えがありました
・有害駆除の場合、罠の止め刺し場所が山奥ばかりでなく人家が近い場所もあるため発砲音はできるだけ小さくしたい。

・上記と同じく人家が近い場合、早朝の実包による発砲は苦情がでる可能性があるので、やはり発砲音を小さくしたい

・はこ罠については電気ヤリも使えるが大物の止め刺しは、電気による止め刺しは時間がかかり、下手をすると機器(やり)を壊される。

・カラスなど有害駆除を行う場合、実包の発砲音を配慮するとなかなか撃てない。(うちの地元は田舎だけど超田舎ではないので、そこそこ人家が点在している)

・カラスなどの駆除を行う場合50m以上の射程となることが想定され散弾銃の精度では難しいと思った。(実際に師匠、先輩から被害が多いカラスであるが状況から判断すると撃てないという話を良く聞く)

・空気銃であれば実包ではなくペレットなので弾代が安い(と思いましたが実際はそうでもない)

・ここ数年で進化を遂げているプレチャージ式空気銃の可能性を実践してみたかった。

・さいごに単純にかっこいい。

とこんな事を考えて購入に踏み切りました。
そして実際に9頭の止め刺しを行ってみて。9頭というのはまだまだ実績としては少ないですが初期の感想を書いてみます。

70kg級イノシシ眉間に1発です。
70kg級イノシシ眉間に1発です。

止め刺しを空気銃で行うメリット
・実包とは比較にならない音の小ささ。ウルヴァリン2は空気銃の中では轟音といってもいいですが感覚としては爆竹がパン!と鳴るくらいの音です。

・国内最強クラスの空気銃なのでパワーの不足は一切ありません。
 70kgのイノシシ、90kg級のシカも1発で即倒します。

・弾の管理が楽です。実包は細かな購入履歴、使用履歴の管理が必要ですが空気銃の弾については実包と同等の管理は求められていません。また実包には使用用途(狩猟、射撃、有害など)、保管可能期間がありますが空気銃の弾にはありません。↢これすごいメリットだと思います。

・スラッグ弾と比較すると肉のダメージが圧倒的に少なくなります。損傷部位が少ないです。

・気持ちの問題ですが、獲物を止め刺す際に(特に箱罠の場合・獲物が小さい場合)散弾銃よりも空気銃の方が精神的に楽な気がします。スラッグだとやっぱり大穴があいたり当たり所によっては部位(顎とか鼻とか)が吹っ飛んだり、目玉が出たり良くある事ですが、空気銃は小さな穴が空くだけです。

 

実際に使ってみてこんな感じでメリットを感じました。
さて次にデメリットも正直に書きます。

 

使ってみて解ったデメリット・不便な点
・ピンポイントで急所に中らないと1発で即倒しません。やっぱりスラッグと比較するとパワーは圧倒的に劣るので脳、延髄などの急所をピンポイントで狙う必要があります。たぶん首では1発で止め刺しできません。

・弾代は意外にかかります。150発入りで3240円で1発20円ちょっとですがハイパワー、大口径なので空気をたくさん使います。また250気圧~200気圧くらいの高い気圧で常にチャージする必要があるため鋼鉄製エアータンク8Lは70~80発くらいで充填が必要となりそうです。弾代、エアー充填代を考慮すると1発120円くらいの換算になりそうです。これは正直かなりの誤算でした。(エアータンク充填代4000円、送料往復3000円くらいかかります。)

・これは僕のウルヴァリン2に限った話ですが、全長が長くて重いです。この銃を持ち歩いて山に入るというのはちょっとです。

・これは最初から分かっていることですがハイパワープレチャージ式空気銃は高価です。中古はあまり無いし安くなっていません。

初めての狩猟期を迎え、有害駆除にはまだ参加していないので今後まだまだメリット、デメリットがでてくるかと思います。

 

ハイパワープレチャージ式の空気銃購入を考えている方で、もしそれを止め刺しではなく、忍び猟、巻狩り、流し猟などつまり獲物が自由に走りまわれる状態でイノシシ、シカを撃つ事を考えている人には「止めときなさい。」とアドバイスさせていただきます。

空気銃はどんなにハイパワーでもやはり空気銃です。罠に掛かっている獲物を撃つのでさえ1発で止められない事もあります。これが移動が制限されていない獣を撃つということは半矢製造マシーンになることは目に見えていると感じています。

ハンター歴の長い大ベテランで名人と言われる人が使う場合は、そうでない事もあるかもしれません。ライフルの代わりにハイパワー空気銃を使っている凄腕の名人が実際にいるという話を聞いたことがあります。でも大多数の人には無理だと思います。

 

普通のハンターとして巻狩り、忍び猟で大物をやりたいというのであれば、間違っても空気銃を選んではいけません。

ちなみに僕の銃の運用はこんな感じ

・ニッコー 上下二連スキート銃
射撃(トラップ・スキート)、大物巻狩り、鴨撃ち

・ミロク MSS-20 (ボルト式散弾銃)
射撃(標的射撃)、鹿忍び猟、超大物の止め刺し

・デイステート ウルヴァリン2 303
射撃(標的射撃)、罠の止め刺し、鴨撃ち(予定)
有害駆除カラス・〇ル(予定)

 

今後もハイパワープレチャージ式空気銃の可能性をどんどん試してみようと思っています。

 

 

“止め刺しにおける空気銃の使用について考える” への3件の返信

  1. 初めてでよくやりましたね~♪
    私はコンドル発売と同時に購入し罠に掛かったシシは殆んどこれで止めさしやってます5.5㎜です。
    それまではM870でやってましたよ!
    猟はワンちゃん3匹で殆んど巻き狩りです。
    罠は狩猟じゃないかな?(笑)))

    1. 罠猟でのイノシシ、シカ止めさしに空気銃はホント便利です。あとは大物でもきっちり止められる腕を磨くことが今後の課題かな。イノシシで90kg超えるようなのは、眉間貫通しないので最終的に散弾銃を家に取りに帰りました。くくり罠ではイノシシはなかなか横向かないので難しいです

  2. はじめまして。
    空気銃で猪や鹿が獲れると言われてエアレンジャー5.5mmを買い
    、師匠に60kgの猪止めろと言われましたが無理でした。
    それどころか20kgでも5発必要でしたのでこの記事を読んで納得した次第です。
    私も空気銃での止め刺しの可能性を探っていてウルバリン2どうかなと思っていたのでタイムリーな記事ありがとうございました。

    師匠には耳の下を狙えとの指示でしたが相手も必死ですからじっとしてないですよね。
    硬い頭蓋骨に勝つ硬い弾が良いかと思いました。

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